「自信がない」という言葉を現場でよく耳にします。
「自信がない」方は、その自信のないことに対してどれだけ準備や練習をしているのでしょうか?
ほとんどの方がそれをしていないから自信がないのではないかと思います。
初めてやることやあまり慣れていないことをやる時に、自信がないのは当たり前のことです。
中には最初からうまくできる人もいますが、うまくできない人が大半で、それは何も恥ずかしいことではありません。
そして、うまくできない人が多いからその分野に専門家という方がいるのではないでしょうか。
ちょっとした違いが掴めるか?
私は「セールスの感覚」というものがあります。
例えば、ここで押してよいのか引いてよいのか、そのタイミングが計れたり、どのようにアプローチすれば良いのか相手に合わせて変えられたり、相手の購買意欲を掻き立てたり・・・
お客様の表情や言葉などから、小さな心の動きをキャッチして、対応を変えていくことが得意です。
私の実家は楽器店でした。
よく手伝って店番をしていたので、お客様の対応に小さなころから慣れていたこともあります。
また、母のお客様に接する対応をずっと見てきたので、お客様を観察する力やサービス精神などが養われたのかもしれません。
なので頭の中で、特にこのようなセールススキルを使おうなどと考えなくても、自然と体が動いたり言葉がでてきたりします。
得意なことというのはおそらく、小さな違いがわかるかどうかだと思うのです。
言われていることができない、わからない
一方、苦手なことというのは、小さな違いに気づけなかったり、わからなかったりします。
先日、久しぶりにボールを投げてみたところ、うまく投げられませんでした。
こう見えても、若い時から体を動かすことが好きで、学生の頃はソフトボール投げのような体力テストでは、クラスの女子の中でも一番記録を出していたのに・・・
過去の栄光にしがみつくだけのおばさんになりたくなくて、かつて野球をやっていた友達とキャッチボールを始めました(笑)。
ボールの投げ方や、体の使い方、何が悪いのかなど教えてもらうのですが、頭ではわかっていても、実際にやってみるとできないのです。
微妙な体の動きを言われるとわかりません。
うまくいくときもあれば、うまくいかない時もある・・・
何度も何度もボールを投げました。
時々、頭と体が一致することがあります。
手首に集中すると腕が曲がっていたり・・・変なところに力が入ったり・・・
うまくできるようになったと思った次の瞬間、地面にガンと叩きつけるようなボールを投げてしまうこともしばしば。
過去の栄光が頭に浮かび、バラバラの動きをしている自分に情けなさを感じながらも、炎天下ボールを投げ続けました。
それでも、繰り返すことで体が覚えていったり、自然とできるようになったり、少しずつセンスを掴むことができるようになっていきます。
そして、うまくいったときには褒めてもらい、成長を感じて嬉しくて、楽しくて続けていく・・・
そうすることでうまく投げられる確率が高くなりました。
研修で「難しい」という言葉が出てきたら、「慣れていないだけ」と言い換えてもらうようにしています。
そして、反復して慣れてもらうようにするのです。
そのプロセスの中で自信というものはできてくるのではないでしょうか。
商品の説明ができなかったら、何度も説明してみる
会話がうまくできなかったら、大勢と会話をしてみる
とにかくその機会を増やして回数をやってみる・・・
何かをやる前に勝手に「できない」と決めつけないで、繰り返してやってみましょう。
だって、かの有名なイチロー選手だって誰よりも多くバッドを振っていたではありませんか(^^)/
凡人ならなおさら練習です。