コミュニケーションスキル

わかりやすく伝える

研修アンケートで一番書かれるのが「わかりやすかった」という言葉です。
なので、今日は「なぜわかりやすいのか」お伝えします。

1.最初に概要を伝える
2.ひとつの文書を短くする
3.具体的に言う

1.最初に概要を伝える

最初に何を話すのかを伝えます。
日本語は主語と述語が離れているので、最後まで聞かないと何が言いたいのかわかりません。
そこで、全体像もしくは結論を伝えます。
今回の文章であれば、「なぜわかりやすいのかお伝えします」という部分です。

そうすることで、聴き手は受け取る器(枠組み)を準備します。

同じことを次のふたつの言い方で比べてみましょう。

「次回ご来店の際に、運転免許証とか健康保険証といったご本人様が確認できる書類と、3ヶ月以内に発行された住民票と実印でなくてもかまいませんからご印鑑をお持ちください」

「次回ご来店の際にお持ちいただきたいものが3点ございます。一つ目はご本人様が確認できる書類です。例えば運転免許証とか健康保険証といったものになります。二つ目は住民票です。こちらは3ヶ月以内に発行されたものをお願いします。三つ目はご印鑑です。こちらは実印でなくても構いません。以上、3点をお持ちの上ご来店ください。」

上記、そのまま耳だけで聴いたとしたら、随分違いがありませんか?

さらに上記を

次回お持ちいただきたいもの

1.本人確認書類・・・(例)運転免許証・健康保険証

2.住民票・・・3ヶ月以内に発行されたもの

3.印鑑・・・実印でなくても可

とメモを渡せばより親切ですね。

2.ひとつの文章を短くする

一文(「。」までの間)に、一つのことしか言わないようにします(あくまでも”わかりやすい”という観点で伝えています)。
ときおり「。」がない人も見かけます。
「〜〜で、〜〜で、○○なんですけれども…」(尻切れ)といった具合。
最後は「です。」「ます。」で言い切りましょう。

もしくは「?」で問いかけます。

そして、そこまでの文書をいくつもの「、」で繋ぐのをやめるだけでも、話す練習になります。

実際、私は自分自身でで何を言ってるのかわからない時は、大抵文章が長いです(^^;;
シンプルに文章にできるというのは、しっかり理解できているということだと思います。

3.具体的に言う

具体的に言うというのは、「例えば…」などと事例を出すことです。
特に研修ですと、この研修が終わった後、行動できるということが重要になります。

なので、実際に行動できるように伝えるということです。
例えば、丁寧な応対という場合、丁寧というのはかなり抽象的ですが、「両手を添えて渡す」「指を揃えて手のひらを向けて指し示す」といったように事例をあげます。

上記のような場合には実際に動作をつけて見せると効果的ですね。

人前で話をする時に、この3点を気をつけるだけで、かなり伝わりやすくなりますよ。

ぜひ、やってみてくださいね。