ちょうど6年前の今日、「第1回講師スカウトキャラバン」という講師のコンテストに出場しました。
もう、すでに研修講師としての実績もあったので、今更コンテストにでて悪い成績を残すのは、正直言ってその後の仕事にマイナスとなるリスクもあります。
出場時間は15分。必ずワークを入れなくてはならないという条件がありました。
日頃6〜7時間でひとつのテーマを扱っている私として、その間に受講者を観察し、受講者に合わせて当てたりコメントしたりすることもあり、この短い時間でやりきれるのかという時間との戦いでもあります。
さらに、新しいコンテンツを作る必要がありました。
出場費を支払って、わざわざなぜ私がそのコンテストに参加したのかと言いますと、私の講師指導をしてくれた師匠の会社のイベントだったからです。
参加することで、そのイベントを盛り上げて貢献したいと思いました。
人前に立つ仕事をしていても緊張します
研修講師という人前でしゃべる仕事をしていると(性格的にも)緊張するように見られません。
しかし、いつも手に汗を握っていますし、時には足が震えることもあります。
何年経ってもドキドキする場面はあるのです。
しかも、いつもは意識が受講生に向いているので緊張を忘れるのですが(意識を別のふたつの方向に集中することはできません。緊張するということは、自分に意識が集中しているということです)、今回は自分が人から注目され評価される立場なので、会場の受講生に意識を向けようとするのですが、なかなかうまくいきません。
笑顔が作れない・・・
当日までも、登壇の場面を何度もビデオを撮って復習したり練習したりしました。
恥ずかしい思いをするかもしれない・・・
複雑な想いを抱えながらの出場でしたが、優勝することができました。
この時に発表したコンテンツが「みかんの法則®︎」です。
このコンテストのために考えて考えてたった15分のために作りました。
今、実際にほぼすべての研修で使っており、一番評価が高くアンケートなどではコメントに「実際にやってみます」などと書かれるものです。
そして、商標登録までとりました(笑)
(®︎がついてるでしょ!)
何かをしようとする時、失敗するかもしれない、うまくいかないかもしれない、できないかもしれない、恥ずかしい思いをするかもしれない、人に笑われるかもしれない、馬鹿にされるかもしれない・・・
もしかしたら、実際にそんなこともあるかもしれません。
でも、やってみたら、意外と簡単にできてしまうかもしれないのです。
うまくできなくても、何がうまくいかないのかはわかるかもしれません。
そして、自分自身を振り返っていかがでしょう?
何かに挑戦しようとする人のことを笑ったり、馬鹿にしたりしますか?
失敗しても、うまくできなくても応援したり、頑張る姿に感動したりしませんか?
そして、挑戦してやってみた人にだけ残る成果はあると思うのです。
今回、いつも褒めてはくれない師匠が、このイベントに出場したことを褒めてくれました。
師匠の元で働いたり勉強したりしている講師は他にもいたのですが、このイベントに参加したのは私だけだったからです。
講師として実績があるからこそ、「優勝」しかないというプレッシャーもありました。
私が一番嬉しかったのは、師匠にその姿勢を認めてもらえたことだったのかもしれません。
もしかしたら、何かに挑戦して結果がふるわなかった時、「やって良かった」と思うのはもう少し後になってからになる場合もあるでしょう。
しかし、やったら応援してくれる人が出てくるかもしれないし、何よりも一歩を踏み出せた自分のことを自分で認められるようになるのではないでしょうか。
これを”可能性”というのかな?(笑)
自分で可能を拓くかどうかは自分次第ですね。
(追伸:一歩を踏み出すことができたのに、それでも自分のことを認められないという方は、個人的にご連絡くださいませ)