突然ですが、皆さんはせかせかとしたせっかちですか?それとものんびり、おっとりののんきタイプですか?
人それぞれペースというものがありますよね。
歩くペース、食べるペース、話すペース・・・等々、人それぞれ無意識のうちにそれぞれの心地よい速度というものがあります。
ここで”心地の良い速度”というものがあるわけですから、そのペースに合わせてもらうと、相手としては心地が良いわけです。
ペースを合わせることを”ペーシング”といいます。
ペーシングはスピードだけではなく、他にも声の高さや大小、姿勢、仕草などのさまざまな要素を含みますが、ペースを合わせることで無意識のうちに相手と共通なものを作り、安心感を与えるコミュニケーションスキルのひとつです。
接客においては、とても大切なことになります。
例えば、早口で話しをするお客様にゆっくり話しをすると、お客様はとてもじれったいと感じ、仕事のできない人と思われてしまうかもしれません。
逆にゆっくり話をする人に早口で話をすると、相手はついてこれずに理解してもらえないということが起きてくることでしょう。
ペーシングは相手の要素を真似することなので、すぐにでもできますから、ぜひ、実践してみてください。
コミュニケーションにおけるペースは早ければ良いというのではなく相手に合わせることが大切なのですが、今回は業務のスピードについて取り上げたいと思います。
冒頭に触れましたが、仮に自分がのんびりペースで相手がせかせかペースだとした場合、相手は作業の遅さに”不満”を感じやすいことでしょう。
せっかちさんから見たら、「速さ」にとても価値があるので動作が遅いことは仕事ができないことと評価しがちです。のんびりを待ちきれません。
一方、のんびりさんは急ぐことにあまり価値を感じていないので、相手が急いでいようと(急いでいることに気づかない場合もあり)急ごうとしませんから、余計にせっかちさんを苛立たせてしまう可能性があります。
また、日頃から早くやろうという思いがあまりないため、スピードをあげるための工夫をしないかもしれません。
早くしようとしてもできなくて、焦ってしまう人もいることでしょう。
前回、タイミングについては触れましたが、業務を効率的に進めるためにも「スピード」の観点を常に意識することは重要です。
私たちは決められた時間の中で業務をこなしているわけですから、同じ時間でしたらスピードが速い方が成果は大きくなります。
スピードをあげるための観点
では、どんなことをすればスピードをあげられるのでしょうか。
- 事前準備をする
- モノの配置(導線)を整える
- 無駄なものを省く
- 優先順位を変える
- やり方を変えるなど
具体的な業務については「業務効率がアップするてきぱきテラーの仕事術」で書いていますので、ぜひご覧ください。
(えっ!?本の宣伝?と思われたかもしれませんが、ここでは書ききれないほどあります)
相手の時間を創り出す
私はスピードを大切にしたことで、信頼につながったケースがいくつもあります。
現在の仕事においては、例えば、いただいたメールなどのお返事はできるだけ早くしたり、研修の資料や執筆の原稿などの納期があるものはできるだけ早く送ったりします。
そうすると、ご担当者の方(メールを受け取ったり、資料や原稿を受け取る方)の時間を創ることができるのです。
待ち時間を減らすことは、お客様の時間を創り出すことにつながります。
相手はその時間を他のことにあてることができたり、前に進めたりすることができますよね。
幾度「早くやってもらって助かりました」と言ってもらったことでしょう。
そのような相手への思いを届けることもできるのです。
テラーの仕事はあらかじめ予測される業務がほとんどですから、上記の観点から今の業務を見直し、早くこなせるようにしておきましょう。
そうすれば、自分自身の時間も作ることができ、あとはゆっくりしたい時にゆっくりすれば良いではありませんか。