セールススキル

お客さまの気持ちに寄り添う

世の中は新型コロナウィルスの話題ばかりで気分も滅入ってきますね。

先週、ハワイに行ったことをブログに書きました。

実はハワイに行くまでに、私の中での葛藤があったのです。

直前に一緒に行く娘が腕を骨折したこともあり、このようなご時世に、ハワイに行ってもしものことがあったらどうしよう・・・

ハワイに行く楽しみよりも、病気になってしまったら、帰ってこれなくなったら・・・と心配や不安のほうが大きくなっていきました。

キャンセルしようか・・・

しかし、航空会社などに電話が繋がらない状態で、航空チケットもキャンセルできないものだったので、「それなら、行こう!」と覚悟を決めたのでした。←大げさ?(^^;;

いつもはクレジットカードに付帯している保険でいいと思っている私も、今回は海外旅行保険に加入することに。

最初に、人気が高いネットで完結する保険を選びましたが、娘がケガをしているので、入ることができません。

「どうしよう」と他の保険を探していたら、入れる保険を見つけることができました。

しかし、先ほどの保険に比べると、保険料は倍以上です。

それでも私は即、加入を決めました。

保険は「安心を買う」とよく言いますが、まさにその時の私の気持ちにぴったり。

しかも値段が高いだけあって保障も充実しており、治療・救援費用は無制限の保障内容です。

この保険に入ったことで、やっとハワイに前向きな気持ちになりました(笑)

人それぞれの感じ方に合わせて

もしかしたら、そんなことを悩んでいる私を不思議に思う方もいるかもしれませんね。

そもそもいろんなことを心配してしまう自分は、あまり好きではありません。

楽観的な人をうらやましく思うこともあります。

でも、私自身はこの心配性でとても救われていることが多いのです。

なぜならば、心配なことが起こらないように先回りして、対策を立てたり備えるから。

今回の保険もまさにそのひとつでした。

結果、ケガや病気をすることもなく無事に帰ってくることができたので、支払った保険料はいわゆる”掛け捨て”ということになります。

それでも、安心感を持って渡航できたので、私にとっては大満足のことでした。

感じ方は人それぞれだから、その感じ方に合わせて寄り添い方は異なるでしょう。

別に海外旅行でも「自分は絶対大丈夫」とか「なんとかなるから心配なんてない」という人もいますよね。

同じお金を使うのであれば、そのような人にとっては保険よりも、ハワイでの楽しみのために使う方が有意義なものになるのでしょう。

だからこそ、その人それぞれの気持ちに寄り添った提案が大切なのです。

目標達成型と問題回避型

人それぞれの気持ちに寄り添おうと思ったら、人の数だけ種類があり、「そんなこと簡単にできるの?」という現場の声が聞こえてきそうです。

今回は相手の言葉を聞いて、どちらのタイプなのかを見極めることから始めてみましょう。

例えば、相手が希望や夢など目標となるものを言葉にすることが多い場合は「目標達成型」

相手が心配や不安など問題を言葉にする場合は「問題回避型」です。

これはどのようなことが、その人の行動を促すのか、モチベーションの方向性を理解するのに役立ちます。

つまり目標に向かっていくのか、問題を避けようとするのかと大きくふたつに分けるのです。

「積立」をすることを考えた時

「車を買いたい」「旅行に行きたい」そのために積立しようと思うのか

「もし仕事がなくなったら」「将来の年金が減ってしまったら」そのようないざという場合に備えてと思うのか・・・

そうすると、たとえ同じ商品を提案するのでも、アプローチの仕方は異なりますし、そもそも提案する商品が違って、どの商品がお客さまにあっているのか見えてくることでしょう。

共通していることは、相手がどんなことを目標(希望)としているのか、どんなことを問題(不安)としているのかを深く聞いていくことです。

まずは会話の中身がどちらの方向性に向かっているのかを、自分の中で分けてみることから始めてみてください。

残念ながら、上記のタイプは、人をタイプ分けするものではありません。

同じ人でも状況や時間によって、「目標達成型」になったり「問題回避型」になったりするものです。